自らもアダルトチルドレンの一人として、
人間関係で困難を抱えた状態から立ち直った経験のある著者。
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西尾和美の癒しと回復のためのセルフスタディキット
アダルトチルドレンというのは、子どもっぽい大人、
大人になりきれない大人、大人のような子どもという意味ではありません。
ましてや、アダルト風俗に関係した言葉では決してありません。
アダルトチルドレンとは、今は大人になっているけれど、
子どものとき、アルコール依存症などの機能不全な家族で育った人たち(Adult Children of Alcoholics)と、今でもそういった家族で育っている子どもたち(Children of Alcoholics)と区別をつけるためにつくられた言葉です。
心の傷(トラウマ)の影響で、心や、人間関係に障害を持ったり、
息苦しさを感じたりしている大人たちのことです。
特に、日本では、割り切れない親との関係、真綿で首を絞められるような
「愛情という名の支配」による苦しみが顕著です。
「すべて自分が悪い」としか整理しようのなかった人生を読み解きましょう。
大きな問題は、
1:自分の問題に気づかないと、自分だけではなく、まわりの人や次の世代の人生も、同じようなつらいものにしてしまうことです。
2:そして、自分で癒しに取り組む以外、他に方法がないことです。
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Q&A
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1:あなたは本当にアダルトチャイルドなのか。
自分がアダルトチャイルドであるかどうかを正確に把握する方法とは?
自分自身の今の心の状態を正確に把握することが、アダルトチルドレンの回復を始めるためには必要です。
アダルトチルドレンという言葉の意味すらよく分かっていないことはよくあります。アダルトチルドレンのチェックリストを使って、チェックをすることで、あなたは、自分がアダルトチルドレンの一人であるかないかを把握し、適切に対応することができるようになるでしょう。
2:健全な家族と、健全ではない家族とはなにか。アダルトチルドレンが育った機能不全家族とは?
アダルトチルドレンは、健全ではない家族で育ったがゆえに、「何が健全か」が分かりません。
極めて異常な出来事が、家族の中で日常的に起こっていたにもかかわらず、あなたはそれ以外の家族を知らないので、異常であったことが分からないのです。
安全性が常に確保されていない家族のことを機能不全家族と言います。そして、自分の家族で起きていたことをはっきりと知ることで、あなたがどのような影響を家族から受けているかを把握することができ、それからやっと、回復のプロセスを始めることができます。
だから、忘れないでください。家族の状態を把握することは、家族を責め立てることが目的ではなく、自分がなりたい自分になるためなのだということを。
3;機能不全の連鎖と、「本来、自分はどうなりたいか」を明らかにする「ジェノグラム」とは?
ジェノグラムと呼ばれる家系図を使って、機能不全さの連鎖を明らかにする方法があります。
例えば、自分が親にされたことは、親がその親にされたことであることが、ジェノグラムを使うと、明らかになったります。
そして、ジェノグラムを見ていくうちに、自分が自分のパートナーや子どもに対して、このままだとどのように関わっていくことになるのか、また、自分の子どもが、更にその子どもに対して、どのような関わり方をするかが見えてきます。
今すでに自分が身をおいている流れ・・・それを自らの手で明確にし、把握しましょう。現状が明らかになることで、あなたは、自分がどうなりたくなくて、本当はどうなりたいのかを、知ることができるでしょう。そして、明確になった自分の意思は、あなたを本来ありたい姿に、力強くあなたを推し進めるでしょう。
4:あなたが家族から受けた心の傷、家族から与えて欲しかったのに与えてもらえなかったものを嘆く「グリーフワーク」(嘆きのプロセス)とは?
グリーフワークとは、傷つけられたことによって、自分がもっていたものを失ってしまった時、または、あるべきものが得られなかった時に感じた喪失感を表現して嘆く、癒しの手法です。
嘆くことによって、自分の心が洗われ、ずっと閉じこめられていた苦しみや重みが解き放たれて、心が軽くなります。失った過去、存在するべきものが存在しなかったことを嘆くということは、家族を責めたり、愚痴をいうことではなく、感じていることを、ありのまま感じ、表現することを自分に許可することです。
この方法を知ることであなたは、自分が抱えてきた重荷を、外に吐き出し、心の傷を手放すことが出来るようになります。
5:あなたが、家族から欲しかったものを、本当に与えられたこととして、「過去を再構築」する、リプロセスワーク(やり直し)とは?
実際の人生で、健全な成長のために必要だったものが与えられなかったり、大切なものを失ったことが、リプロセスワークのなかで、「補充」されます。今まで体験したことが無いので分からなかったことが、「これが欲しかったのだ」「ああ、こうして欲しかったのだ」と気づき喪失感が満たされ、癒されていきます。
私が行ういろいろなワークの中でも、リプロセスワークが、一番パワフルなトラウマの癒しの方法です。このワークを行うことで、あなたは、本当に欲しかったもの、欲しかった感覚を得ることができるでしょう。そして、その感覚は、あなたを危険なものから遠ざけ、本当にありたい自分へと近づけます。
6:なにをやってもうまくいかなくなる「自己イメージの低下」とは?低下してしまった自己イメージをあげる方法とは?
人間として自立するために、自分に対する肯定的なイメージを作りあげていくことは、とても大切なことです。安全な場所として機能しなかった家族のもとでつくってしまった自己評価は、ときとして、著しく低いものです。
心が無防備な小さい頃から、自分が唯一頼りにしている家族のメンバーから、存在を否定されるような仕打ちが、何度となくおこるようであれば、自己イメージが低くなってしまうのも、当然のことです。
本書にある自己イメージのワークを行なうことで、あなたは、知らず知らずのうちに行なってしまっていた自己イメージを低下させる行動を把握し、とめられるものはとめて、更に、自己イメージを高める行動を「作り上げていく」ことができます。
7:親を対等な立場の一人の人間として扱い、より魅力的な深みのある人間になれる「許し技術」を身につける「許しのワーク」とは?
ほとんどの親は、子どもに対して、子どものためになると思うことを行って、育てています。子どものために自ら進んで苦労をし、犠牲をはらうことも多々あります。ひどい虐待をする親であっても、子どもをかわいい、愛しいと感じることもあったかもしれません。
自分の親から学んだことを、それがよいことかどうか吟味することなく、そのまま自分の子どもにしてしまったと言うことはよくあることです。自立をし、自分がなりたい姿になる上で、「許す技術」は重要なものです。許しは、技術です。
許しの技術を習得することによって、あなたは、心の重荷を降ろすことができ、より自立し、魅力的な深みのある大人に成長することができます。
8:建設的で発展的な人間関係を作る方法とは?
建設的で発展的な人間関係を作る方法は、生きていく上で、人生の基礎を作る大切な技術です。しかし、これらの技術、方法は、学校でも家庭でも教えられることは稀です。むしろ、ほとんどないといってもよいでしょう。
自然にできると思われがちですが、人と人とが、言葉を交わし、相手の言うことを正確に把握し、それに対して、こちらが思うこと、感じていることを瞬時に言葉にして伝える技術は、よくよく考えてみると、それほど簡単なものではないことに気づきます。
特に会話があまりなかった家庭、建設的な人間関係など望むべくもない家庭で育った人にとってはなおさらです。本書では、心地よい人間関係の作り方を練習します。
その方法を学ぶことによって、あなたは、ついしてしまっている不健全なコミュニケーションをやめることができ、相手と自分、双方が心地よく一緒にいられる技術を身につけることができます。
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西尾和美の癒しと回復のためのセルフスタディキット
アダルトチルドレンの心の傷は、何らかの形で癒されていきます。なぜそう言い切れるかというと、私が直接、みてきたアダルトチルドレンの当事者のうち、あきらめないで癒しに取り組んだ人で、改善、成長しなかった人を見たことが無いからです。


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